しゃべるうんちの将来設計
女の子に話しかけたい。
いや、正直女の子じゃなくていい。
でもせっかくなら女の子がいい。
女の子に話しかけたい。
さて、気がつけばまたテストテストの地獄の一週間がすぐそこまで迫ってきているわけだが、今期も今期とて一向に反省の色は見られず、ただただ試験の方からこちらへやってくるのを待っているだけの日々を過ごしている。
とある科目でどうやら練習問題が配られていたらしいのだが、不幸にも僕はその回を休んでしまった。
練習問題がほしい。
女の子に話しかけて練習問題をもらいたい。
ただひとつ心配事がある。
「うわ、なんかうんちみたいなやつが話しかけてきたわ、きもっ」みたいな顔をされるのがこわい。
どうせなら「えっ?うんちがしゃべった!」くらいのリアクションをされたい。
そのままテレビ局の取材を受けて、世界初のしゃべるうんちとしてちやほやされたい。
ひとしきりちやほやされたら、その後の研究で人間であることが判明して世間の注目から身を潜めたい。
そのあいだに稼いだ金で優雅に暮らすのが僕の夢だ。
女の子に話しかけたい。